出産をきかっけに10年働いた会社を退職し人生をリスタート!|ママノバライター

こんにちは!ママノバライターのちゃこです。
今回は、新卒で入社してから10年働いてきた会社を、産後の体調変化などをきっかけに退職して、新たな人生を選んだ話について書きたいと思います。
新卒で入社したきっかけ
私が働いていた会社は社員同士の仲がよく、プライベートでもよく遊びにいくほどでした。そんな仲のいい雰囲気と、社員の方の笑顔にひかれて、入社しました。
不妊治療を経て産休・育休に入るまで
社員の半数が女性だったこともあり、「産休・育休の取得は当たり前」と考えているような会社でしたが、不妊治療をしていることはなかなか周りに打ち明けられませんでした。
しかし本格的に治療がスタートすると、来院のスケジュールから急に仕事を休まなければいけない日もあって、「さすがに職場に報告しておかなければいけない」という気持ちが芽生え始めました。
とても言いにくいことでしたが、「同じ悩みを抱える後輩のためになるかもしれない」と前向きに考え、上司に話す決心をしました。ありがたいことに上司はとても真摯に耳を傾けてくれて、私に寄り添って共感してくれました。勇気を出して行動した結果、私は休むことへの後ろめたさを必要以上に感じることなく、不妊治療に専念することができました。
その後、無事に妊娠することができ「あとは産休まで仕事に打ち込むだけだ」と思っていたところ、なんと妊娠初期から切迫早産になってしまいました。即日入院とはなりませんでしたが、できる限り安静にしなければならず100パーセント仕事に集中することができませんでした。
このような状態の中で、仕事への意識が高い同僚たちと働いていくことを、次第にプレッシャーに感じるようになっていきました。そしてとても恵まれた環境だと感じてはいるものの「早く産休に入りたい」という気持ちも感じるようになっていきました。
壮絶な出産体験と産後の体調変化から、「できるだけ育休を延長したい」と思うように
不妊治療や切迫早産と大変なことが続いた私に、さらなる試練が訪れました。それは「子宮奇形による子宮破裂のリスクがあるため、計画帝王切開が必要」という診断でした。
帝王切開と同時に、持病の卵巣嚢胞の摘出も実施することに。低体重ではありましたが、子どもはとても元気に生まれてきてくれました。
しかしその後も、術後感染症の治療をしたり、子宮内膜症による癒着のリスクからCT検査をしたり、授乳ができない期間があったりとつらい日々が続きました。貧血や高血圧の治療も加わり、退院ができたのは出産してから10日経ってからでした。
家に帰ってきてからも、立ち上がれないほどの腰痛や産後のストレスからの突発性難聴、免疫力の低下などに悩みました。
このような妊娠・出産期、産後の体調変化から「できるだけ長く休みたい」「育児休業を延長したい」と次第に考えるようになっていきました。。
復帰後は家の近くの配属先を希望
上司からは「ゆっくり復帰したらいいよ」と言ってもらえたので、子どもが2歳になるまで育児休業を取得しました。当時の世の中は、コロナ禍。会社でもテレワークの導入が始まっていたものの、頻繁に利用できる状態ではなかったので、悩んだ末に家に近い支社に異動を希望しました。
職場環境のストレスと夫の仕事の激務化
希望が通り、家の近くの支社に異動できたのですが、時短勤務の人に対して「フルタイムの人たちがカバーをしている」という声を耳にしてしまったこともあって…。とても重く苦しい気持ちになりました。
加えて夫の仕事が忙しくなり、家庭内でも家事や育児について言い合いになることが増えていきました…。
退職を決意
産後の体調変化や、育児と仕事の両立に悩み、イライラして落ち込んだり、気持ちをコントロールできなかったり…。自分でも精神的に限界がきていることが分かりました。
「今の生活をすぐにでも変えないと、子どもに悪影響だ」と直感的に感じて、「どう生きていくことが自分にとっての幸せなのか」「どういう生き方をしていきたいのか」をあらたあらためて考えてみることにしました。
「気づき」、そして新たな人生のスタート
日本でまだ、できる限り同じ会社で働き続ける文化が根づいていると思います。。
私は今回仕事を辞める選択をしましたが、「世間の常識にしたがって生きることが自分にとっての幸せなのか」「どういう生き方をしていきたいのか」をあらためて考えることができてよかったと思っています。
そしてやりがいのある仕事に10年携わることができたことは実りある経験でしたが、「自分にとっての人生」だけではなく、「子どもの未来」を見すえてワークライフバランスを考え直すことの大切さに気づくことができました。
退職してから3カ月が経ち、今は「また少しずつ新しいことを始めよう!」という気持ちが湧いてきています。具体的には、職業訓練で新しい知識を学び、それを生かして派遣会社で働く傍ら、フリーランスとして業務委託を掛け持ち、幼稚園のサークル活動でもスキルを生かして活躍しています。様々なところに自分の居場所を作ることで、「場所や人に縛られない環境でストレスなく働くこと」を目標に行動しています。
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本コラムはママノバライターの寄稿記事で、個人の体験談をベースとしたものとなっています。
ママノバライターとは?
ワーママがキャリアの可能性を広げる場所「ママノバ」の会員で、仕事と家事・育児の両立に奮闘するママたちです。
みんなからのコメント
ログインが必要ですむーさん
ちゃこさん、はじめまして。
大変なご経験をされましたね。
私もクリニックに通う為に前職場には全て打ち明けました。
産後の体調や家庭内の変化、子どもとの過ごし方等、妊娠出産前は想像もできなかった毎日の中、みんなよく頑張っているよなと改めて思いました。
「様々なところに自分の居場所を作る」こと、とても大事だと私も感じています。繋がりや気づきがあると元気でいられますね。
私もキャリアチェンジを考えているので背中を押されました!ありがとうございます。