「100点じゃなくてもいい」これが私のキーワード。 研修、カウンセリング、ボランティアで仕事の価値観が変わった|S.Aさん|会員の声|ママノバ

profile
お名前:S.Aさん
年齢:37歳
現在のお仕事:公務員
お子さんの年齢/性別:小学3年の男女の双子、1歳5カ月の男の子(育休中)
ボランティア内容:NPOでの記事執筆・法人営業サポート、食関連事業での記事執筆
▼ママボランに参加しようと思った理由
転職をせずにほかの会社での仕事が体験できるママボランは魅力的だった
自分を見つめて自己理解を深めることが、今回の育休のテーマでした。1度目の育休も3カ月で復職したり、これまでじっくり自分と向き合ったり、やりたいことを考える余裕がありませんでした。
育休中、子どもと過ごす時間はとても大切だけど、せっかくなのでやりたいこと・興味のあることに足を踏み入れてみようと思っていました。そして3カ月間のコーチングを受けて、その後も本を読むなど取り組んでいたのですが、自分1人だとなかなか深掘りできなくて…。
そこをキャリアのプロがサポートしてくれるプログラムがあることと、他社でのボランティアができるということで参加を決めました。
本業は公務員の専門職をしています。大学院生時代から15年近くずっと同じ仕事をしています。育休中に、職場に顔を出す機会があったのですが、「このまま復職して、何も変わらないまま同じ場所に戻って仕事を続けていくのか…」と、違和感を持ってしまったんです。
もともとは、公務員として人に貢献したいという気持ちがありました。一方で、私がやっているのは規制を徹底する仕事です。人の役に立っている実感を得ることよりも、反感を買ったり、文句を言われることが多く、描いていた理想とのギャップを感じていました。
かと言って、専門職としての経験しかないし、子育て中でもあるし、ほかの仕事なんてできないというあきらめもあり、この先何十年ライスワークとしてコツコツやっていくしかないと思っていました。
そんな私にとって、転職をせずにほかの会社での仕事が体験できるママボランは、とても魅力的でした。
▼ママボランの感想
すべて自分で理解して解決しなければならない、ではなく、周りに助けを求めてもいい
キャリアプログラムの研修はとても面白かったですね。こんなに自分に向き合ったり、自分のことをアウトプットしたことはありませんでした。自分をさらけ出して、ほかの参加者と対話をする中で、仕事に対する価値観が変わったんです。
私は今まで、仕事ってとにかく自分ががんばって、最初から最後まで完ぺきにやらなければならない、それが当たり前だと思っていました。でもほかのメンバーから、もっと人を頼っていい、1人でなんでもやることが求められているわけじゃない、というようなコメントをもらったんです。
さらにキャリアカウンセリングでカウンセラーの方から、「S.Aさんは、なんでも100点を目指してきたと思うけど、100点を目指さなくてもいいんじゃない?そもそも、物事には100点なんてないことのほうが多いんじゃない?」と問いかけられました。
確かに私は“見えない100点”を求めて走り続けていて、そうするとできないことにばかり目がいってしまって、自分を認めることができなかったんだと痛感しました。
そしてボランティアでは、あえて苦手意識のあった記事執筆にチャレンジしました。企業さんに「ダメなところはどんどんダメ出ししてください!」と記事をお送りすると、「全然OK!これで完ぺきです!」と言われて。私としては「うそでしょ!?」と拍子抜けしたというか。
この体験からも、こちらが思っている完ぺきと相手が期待するものは違うことや、私が勝手にハードルを上げていたんだということを実感しました。
それからは、いい意味で肩の力が抜けて、途中で悩む部分や納期の調整などもすぐ相談できるようになりました。すべて自分で理解して解決しなければならない、ではなく、周りに助けを求めてもいい、やり方は1つじゃないんですよね。「100点じゃなくてもいい」、これが私のキーワードです。復職後も大切にしていこうと思っています。
▼これからについて
やりたいことに前向きに挑戦しているほかのママたちから刺激を受けた
参加する前は、もとの職場で一生仕事をしないといけない、選択肢はこれしかないと思い込んでいました。
また、特に仕事においては他人に言われるように進んできたところもあります。たとえば昇進試験も、3人目を望んでいましたが、「子どもが欲しいから昇進したくない」なんて言えなくて、すすめられるままに試験を受けて。自分が「こうしたい」と思うことよりも、他人からの「こうしたらいいんじゃない?」という言葉に流されてきたんです。
でも、やりたいことに前向きに挑戦しているほかのママたちから刺激を受けて、やりたいことにめぐり合ったら柔軟に動いてもいいんだなという気持ちに変化しています。
今、胸を張ってこれがやりたいと言えるものはありませんが、気持ちがわくわくすることがあったら、そこに飛び込んでみようと思っています。
キャリア研修で、「キャリアとは、わだち」だという話を聞きました。その人自身がたどった道そのものが「キャリア」だと。1つのゴールを目指してがんばるのではなく、今を楽しむことを大切に自分の興味・関心に従って動いていって、最終的に人生が充実していたなと思えたらいいなと思います。
この育休はまさにサバティカル休暇でした。3人目の子どもが「自分の人生を生きろ」と考えさせてくれた休暇。今だからしかできないことにチャレンジできましたし、上の子どもたちと向き合う時間も取れました。お金以外に得たものがすごく大きかった。
私にとっては、キャリアにまじめに向き合うママたちとのコミュニティがとても安心できる場でした。育休って子ども主体の期間というイメージしかありませんでしたが、ママノバが私の居場所になり、本当にありがたかったです。
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※ボランティア活動をすると、インセンティブとしてこのキャリアプログラムが無料で受けられます。
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