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○○していい?って聞かないで|ママノバライター

コラム
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慌ただしい日々の中、上の子が生まれてから早10年。下の子も小学生になった現在は、子どもたちが乳幼児のころよりもだいぶ楽になってきたような気がします。自分たちの着替えや準備も1人でできるようになり、任せられるお手伝いも増えてきました。
それなのに日々募るイライラ。これまでは忙しいからイライラしているんだと思っていましたが、ある日「忙しいから」だけではない、ある違和感を抱えていることに気づいたのです。

「お母さん、これ開けていい?」「ご飯の時、テレビつけていい?」「宿題やるの後でいい?」
子どもたちは2人そろって、何でもかんでも私に聞いてきます。
確かに、平日は仕事から帰ると座る間もなく夕飯作りに移行するため、子どもたちが学校の様子を話しかけてきても生返事が多い自覚はあります。加えて、その後は「宿題をやったか」「何でやってないのか」「明日の持ち物は」「忘れ物はないか」など、私からの確認が始まり、お風呂から就寝までの流れが滞れば怒ってしまうこともあるので子どもたちに申し訳ない気持ちもあります。

しかし、もう10歳と7歳。それぞれ意思もあるし、会話もできる年齢です。何でもかんでも親に許可を得てから動く、自分で決断しない人間になってしまったらと思うと急に怖くなってきました。それに、ただでさえ毎日必死に家のことを回している母にとって、些細なことでも決断する機会が増えることはストレスになります。スティーブ・ジョブズだって、決断する回数を減らすために同じ服を着ていたのに…。

そんなふうに考えていたある日、イライラが爆発しました。
いつものようにバタバタしている夕飯の時間、サラダの横にフィルムがついたままのスライスチーズをおいたところ、子どもから「お母さん、チーズこのまま食べていい?」とひと言。
多分、本人は何も意識せずに聞いてきたのだと思います。けれど、その一瞬で私は「ほかにどんな食べ方があるのか」「ダメって言うと思っているのか」「フィルムをむいて、サラダに載せていない母の手抜きに文句があるのか」などなど、あふれる怒りの言葉を止められなくなりました。後から考えると大変、ばかばかしいやりとりですが、そこでようやく「このままでは(お互いにとって)まずい」と思った私は、世の中のほかのご家庭はどうしているのだろうと調べてみることにしました。

調べているうちに、あるブログを読んで、同じ悩みを持つお母さんを見つけました。そのブログには「娘が靴下を脱いでいいか聞いてくるのを何とかしたい」と、その方が実践されてきた方法が紹介されていて「これだ!」と思い、その方法を参考にすることにしたのです。
 
ざっくりと実践した方法をまとめると「子が『○○していい?』と聞いてきたら、母は基本的に『ダメ』と答える。許可を得ようとするのは、その行動をするにあたって何か不都合(怒られるようなこと)があるからであり、問題がない方法を子ども自身が考え、調整したうえで母に提案する」というものです。
 
たとえば「(学校から帰ったらすぐに)遊びに行っていい?」と聞いてきた場合には「ダメ」と答えます。「ダメ」と言われた後に、子ども自身がダメだと言われた理由を考えて「17時になったら家に戻って宿題を終わらせるから、すぐ遊びに行っていい?」と提案してきた場合には「OK」と答えるようにします。
正直、10歳の子どもにも伝わったかどうかは微妙なところで、7歳の子どもに至っては説明した数秒後に「おやつ食べていい?」と聞いてきたのできっと伝わっていないでしょう。それでもお互いが気持ちよく暮らしていくために、自分自身で行動を考えていくことに少しずつ慣れていこうと話しました。加えて、親はついついルールをつくったり、禁止したりしてしまうけれど「ここは君たちの家で、好きに過ごしていいのだよ」と伝えました。

今も、時々「○○していい?」と聞かれることもありますが、子どもたちも「あ、聞かないようにするんだった!」と自分で考えることを意識してくれていて、実感として母の負担は少しばかり減りました。子どもたちにとっても、親の顔色をうかがうという負担が少しでも減ってくれればいいなと願っています。


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本コラムはママノバライターの寄稿記事で、個人の体験談をベースとしたものとなっています。
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