ワーママにとっての「はたらきやすさ」Twitterから導き出されたその答えとは?

共働き世帯と専業主婦世帯の数が逆転したのは約30年前、今や共働き世帯は全体の7割に迫るようになりました(内閣府男女共同参画白書令和3年版)。企業にとっても、ワーキングママ(以下、ワーママ)は珍しい存在ではなくなってきています。それでもなお、仕事と育児の両立に悩むワーママは少なくありません。
そこで、mogが運営する「ママリブラ公式Twitter」で、ワーママにとっての「はたらきやすさ」ってなんだろう?と呼びかけたところ、大きな反響がありましたので、ここで一部内容を紹介します。
多くのリプライやリツイートを見ると、ワーママとはたらきやすさという永遠の課題に対する答えが見えてきました。
■ワーママのはたらきやすさに関わる要素は実にさまざま
元ツイートでは、ワーママのはたらきやすさに必要な要素として、以下5点を挙げました。
・上司や同僚の理解
・時短勤務
・リモートワーク
・フレックス
・仕事の裁量権
リプライを見ると、これらに加えて、夫との協業体制、職場の人間関係、評価軸、また中抜けや休園休暇、給付金といった特別制度に加えて、上司の対応力や人的リソースの潤沢さなど幅広い意見が寄せられました。ワーママが増えていくにつれ、その価値観や志向性も多様化が進み、同じワーママであっても理想とする姿は実にさまざま。これさえあればワーママは満足といった明確で単純な要素はなく、それぞれあった「はたらきやすさ」を見つけ、手に入れるための行動や環境づくりが必要になってきていることが分かります。
“子の看病休暇や休園等対応給付金等の柔軟な制度導入。上司の対応能力の高さ。人手不足でないこと。子育て経験のある先輩社員がいること。”
“フレックス ・フルリモート ・中抜け可能 だと思います。 うちの会社はその3つそろっているのは良いのですが、仕事量の多さ(深夜残業)がハンパないから大変です? ”
“ワーママの壁は、会社と夫とで2つあって、夫との交渉がしやすいカードをいくつ持てるかで、どこまで働けるか決まるし、逆もしかり”
“職場の人間関係の円満さでしょうか”
“年齢や性別にしばられない評価軸などもあるかと思います”
■ワーママだけではダメ。全員がはたらきやすい職場環境を
リプライではそれぞれが考える「はたらきやすさ」に必要な要素が多く集まりましたが、引用リツイートではリプライと視点が少し異なりました。主語を「ワーママ」に断定するのではなく、「誰もが」とし、いい意味で「ワーママを特別扱いしない」ことで、その結果「ワーママも」はたらきやすくなるという考え方です。
“大事なのは、ワーママもワーパパも、子供の有無に関わらず、皆が気軽に休みとって、テレワークやフレキシブル出勤できることかと。”
“ママに限定せずに、どんな社員でも勿論パパでも働きやすい職場なら「はたらきやすい」んじゃないかな。ママとしての主張だけ目を向けると不平等に感じたり我儘に聞こえたりすると思うのよね。”
“これは、ワーママだけが働きやすいんじゃなくて、全員が働きやすい事の一択。
そうしたら、ワーママだけずるいとか言われないから、肩身も狭くならない。
他の人と肩を並べて仕事できる。と、思う。”
引用リツイートの中でも、特に反響が大きかったのが以下の内容で、スレッド最後のツイートには 300以上の「❤️(共感)」を集めています。
“・他のメンバーも業務量が適切。残業が常態化していない
・賃金が安すぎない。外食や家事の自動化・外注に使える
・時間と場所の融通がきく。リモートワークやフレックスタイムなど
・成果を評価されて職位と賃金でリターンがある
・仕事内容が好き
この逆はこう
・ワーママだけ残業免除や時短可
・賃金が安いことで他のメンバーの心情とバランスを取る
・決まった時間に出勤する必要がある。パート勤務は結構融通が効かないことが多い経験ある
・昇進昇給がない(全員またワーママのみ。どちらにしろ)
・業界and/or職種が好きではない
Twitterでみてるとワーママが働きにくいんじゃなくて、全員が無理してやっとなんとか回してる組織の不満の矛先が時短や残業免除してるワーママに向いてることがあると感じる。いかに優秀な人を集めて付加価値の高い仕事をして儲けるか、みたいな組織で働きたい。”
■まとめ:「誰もがはたらきやすい」を実現する時代へ
育児世代の女性の就業数が減る現象として表現されるM字カーブ。最近は結婚や出産を機に仕事を辞める女性は減り、M字カーブのカーブがなくなってきたことが注目されていますが、それほどに育児世代の女性がはたらき続けるのが当たり前になってきたと言えるでしょう。
ワーママの増加に伴い、企業もワーママが無理せず活躍できるよう制度や仕組みを整備してきました。当社の調査「ワーキングママアンケート~働き方~」では、時短勤務や在宅勤務の制度のある企業は9割ほどにおよぶことも分かりました。
一方で、ワーママのために整備された制度は、制度を活用できる対象が乳幼児を育てるワーママに限定されていることもあり、対象者以外の社員にとっては「特別扱いはずるい」と思われるケースも少なくないようです。結果、ワーママは「肩身が狭い」「はたらきづらい」と思ってしまうのでしょう。
つまり、ワーママがはたらきやすくなるためには、ワーママのみに限定するのではなく、誰もがはたらきやすい環境を目指さねばならないということです。
コロナ禍を経て在宅勤務などの柔軟な働き方がかなり浸透してきていて、誰にとっても自分らしいはたらき方を選択できる企業も徐々に増えてきています。特にママリブラで紹介する求人の多くは、ワーママを特別扱いせず、社員みんながはたらきやすいという環境を実現している企業がほとんど。
肩身の狭さやはたらきにくさを感じている方は1度、どのような会社ならはたらきやすいかなどの情報収集から始めてみてはいかがでしょうか?ママリブラのキャリアカウンセリングでも柔軟なはたらき方が実現できる企業などもご案内しています。ぜひお気軽にお問合せください。
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