【2022年最新の保活事情】令和の保活は「何とか入れる」から「園を見極める」へ

コラム

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株式会社mog(ママ、お仕事がんばって!)は、mogのサービスにご登録いただいたワーキングママ(以下、ワーママ)に、育休・保活について調査しました。
<ご協力をいただいたママノバ会員のみなさま、ありがとうございました!>
 

全国の待機児童は2022年4月1日時点で前年比52.3%減の2,944人となり、2017年の2万6,081人から5年で9分の1まで減少しました(厚労省集計)。保育園が増えたことで待機児童の問題は改善した一方で、慢性的な保育士不足や園庭のない園が増えるなど、保育環境に課題があると感じる保護者も。
このような保育園を取り巻く環境の急変により、育休や保活にも大きな変化が起きています。調査で明らかになった最新の保活事情について紹介します。


■育休が長期化。子ども1歳以降に復職が半数以上に

今回の調査では、育休期間が6〜12カ月は39%、12〜15カ月は38%でほぼ同じ割合となりました。2019年に当社が調査したワーママ100人アンケート~育休編~では、育休を「取得していない」を含む6カ月未満が30%でしたが、今回は4%。前回は1年以上取得した人は全体の3割ほどでしたが、今回は6割ほどと大きく増加し、育休期間が長期化していることが分かりました。

 

直近で取得した育休期間は?

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また、復職のタイミングはどのように決めたか聞いたところ、「4月の保育園入園のタイミング」という方が7割以上となりました。4月入園のうち、1歳クラスで入園したのが38%、0歳クラスで入園したのが32%で、1歳以降での復職が多いことが分かります。
待機児童が多かったころは、入園しやすい0歳児のうちにという方が多くいましたが、今は1歳やそれ以降の年齢で4月入園を決めるというママが多くを占めるようになりました。フリーコメントからコロナの影響や育児のための休暇を十分に取りたいといった思考が増えている傾向です。

 

復職のタイミングはどう決めた?

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<フリーコメント>

・4月入園と考えていたが、コロナが流行し始め、入園して数日で登園自粛になってしまったため、延長せざるを得なかった。延長している間に会社の業績も悪くなったことから、延長可能期間中に転職活動をして、転職に合わせて育休を終了した。

・1歳ごろの復帰を視野に入れていたが、早生まれで入園が難しいので育休を延長し、次の年度入園を目指して保活中。

・なかなか取れない長期休暇。せっかくの機会なので法定内の1年間を取らせていただきたいと思い、1歳の誕生日まで取得した。

・生活状況や自分の気持ちが整うまで休暇を取りたいと思って決めた。

 

■保育園応募前に保活をスタート。保育園見学をした人は9割超

いつごろから保活を始めたかを聞いたところ、もっとも多かったのが「認可保育園の一斉募集の前」で46%でした。次に多かったのが「妊娠中から」という方で30%、「出産直後」という方も13%いました。待機児童が劇的に減っている状況ではあるものの、保活については早くから取り組む傾向です。

 

いつから保活を始めた?

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具体的に保活でどのようなことをしたかを聞いたところ、91%もの方が「保育園見学」と回答。「保育園落ちた死ね」で話題になった数年前の保活と言えば何とかして認可保に入園させるための活動で、入園のための点数を稼ぐ、申し込み用紙に近隣の保育園を片っ端から記入するといったことが一般的でしたが、今は保育園を見学するなど、その質を見極めるための活動に変化してきているようです。
中には「地域の子育て支援センターにいる職員に市内の保育園の特徴を聞いた」などリアルな情報収集に励む方もいました。

 

具体的に保活でやったことは?

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■保育園選定のポイントは「家からの距離」が圧倒的

保活で保育園を選ぶ際に参考にしたポイントはやはり「家からの距離」が95%圧倒的な割合でした。ほとんどすべての人が家の場所から通える保育園を選んでいるということが分かります。
ただ、「家から近い」の一択で決めるのではなく、ほかにも設備や保育方針、預かり時間など多様な要素を参考にして選定しているのが最近のトレンドと言えるでしょう。中には園長の雰囲気や給食の内容など細かい点を確認している方もいました。

 

保育園選びで参考にしたポイントは?

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保育園の見学などで直接、保育園にどのような点を確認したかという質問では、毎日の持ち物やスケジュールなどの基本的な保育園の情報に加えて以下のようなそれぞれに気になる点を確認していました。

 

保育園見学などの際に保育園に確認したことは?

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<そのほか、確認したこと>

・子どもがケンカしたときの対応

・保護者会などの役員はあるか

・オムツは記名か

・連絡帳は紙がアプリか

・延長保育の際の料金システム

・SIDS対策の内容

・ベビーカーはおけるか

・保護者参加のイベント数

・よくお散歩で行く公園

・お散歩の距離・場所

・災害時の避難場所

・教材費などの保育費用以外のコスト

・保育見学(保育参観)の機会はあるか

・慣らし保育のやり方や期間

・布団類の持ち帰り有無

・防犯対策

 

また、すでに保育園に通わせているママに「入園前に確認しておけばよかったと思うこと」と聞いたところ、食事や遊ぶ時間・方法などを挙げている方もいました。
いずれも細かなことではありますが、実際に通園することになると「そんなこと知らなかった」「思っていたのと違う」と感じる点にもなりますので、これから保活される際の参考にしていただけたらと思います。

 

<入園前に確認しておけばよかったと思うこと>

・低年齢からおやつにお菓子やジュースを出す園があり、自分の方針とはかけ離れていた

・午睡後に園庭で遊ばせてくれるか、部屋の中だけで遊ぶのか

・お弁当の日が月にどのくらいあるか

・お散歩や外遊びをどれくらいしているか、プールは全学年やっているか

 

■まとめ 〜保育園に妥協は禁物。育休生活でその後のキャリアもクリアに〜

今回の調査で、ここ数年の待機児童の改善により保育園を慎重に選ぶ方が増えていることが分かりました。新型コロナウィルスの影響も相まって育休を予定より延長するなど、ゆっくり取得する人も増えているようです。
 

登園バスの園児置き去りなど保育園に関する胸を痛める事件も起きています。小さな子どもを育てる親なら、大事な子どもを預けるのだから、安心・安全な保育園に預けたいと思うのは当たり前です。
ていねいに情報収集をしたり見学することで、自分の子どもに合った保育園を慎重に選びたいというママの強い気持ちが分かる調査結果となりました。

 

一方で、育休期間が長期間になることでキャリアへの影響を心配する声もあります。こんなに休んで仕事に戻れるだろうか…?キャリアに悪影響にならないだろうか…?と不安になる方もいると思いますが、今回の調査で育休中に転職を実現したという人もアンケート回答の中に散見されるなど、育児を優先しながらも、自身のこれまでのキャリア、今後のキャリアを考える機会にしている人もいることが分かりました。

 

待機児童があふれていた時代は何が何でも保育園に入れるために、0歳児のうちに入園させなくては!と焦って復職するママがほとんどでしたが、今は育児のためしっかり育休を取得したうえで、保育園をしっかり見極めながら、自身のキャリアについても見直すというのが育休のスタンダードになってきているのかもしれません。

 

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